| 品番 |
PBN03 |
| 品種 |
Pink Bourbon / ピンクブルボン |
| 精製処理 |
Washed / ウォッシュド |
| 発酵 |
36h aerobic / 36h 好気性発酵
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| プロデューサー |
Juliana Erazo / ジュリアナ・エラソ |
| 農園 |
La Indonesia / ラ・インドネシア |
| 標高 |
1800 m |
| 地域 |
El Páramo,Nariño,Colombia/ ナリーニョ エル・パラモ、コロンビア |
| 入港時期 |
2025年8月 |
フレーバーコメント：
ハーバル フローラル グリーンアップル スイート
comment：
コロンビア南部ナリーニョ県エル・パラモ、標高1800mに位置する La Indonesia 農園では、生産者 Juliana Erazo（ジュリアナ・エラソ） が Pink Bourbonを栽培しています。彼女はタミナンゴ出身で、両親もコーヒー生産者という家庭に育ち、すでに20年以上にわたり有機転換のプロセスを進めてきました。農園ではウォッシュドやハニーといった多様な精製にも取り組みながら、環境に配慮した持続可能な栽培を続けています。
この地域は火山性土壌と昼夜の大きな寒暖差に恵まれ、チェリーがゆっくり成熟することで酸と甘さのバランスが整ったコーヒーが育ちます。ナリーニョはコロンビアの中でもテロワール、特に品質の高さで知られる産地であり、伝統的な栽培を大切にしつつも精製や発酵の改善に前向きな生産者が多く、地域全体で品質向上の動きが進んでいます。
今回このロットを買付けた2025年の初夏は、地域の治安状況が例年に比べて厳しく、選挙を控えた不安定さも影響して、夕方から早朝にかけて外出が制限される日々が続いていました。私自身も現地を訪ねたいと思いながら、生産者から「今は来ない方がいい」と忠告を受け、直接農園を訪れることは叶いませんでした。その分、このコーヒーに込められた生産者の努力や想いをより一層強く感じることになり、届けられた一粒一粒が、単なる農作物以上の意味を持つのだと実感しました。
このロットは、果実がしっかりとオレンジや黄色へ完熟したタイミングで収穫し、収穫後に果肉を除去（デパルプ）、そのまま約35時間の発酵を行い、洗わずに屋内(ハウス)で乾燥、最後に脱殻を経て仕上げられます。こうした独自の手順によって、ピンクブルボンらしい華やかな香りと鮮やかな酸に加え、ウォッシュドだけではないプロセス由来の甘さと果実味が引き出され、やわらかな口当たりと心地よい余韻が一体となった一杯に仕上がっています。
Julianaは「自分たちのコーヒーが世界中に届き、ナリーニョの豊かな味わいを多くの人に楽しんでもらえることが嬉しい」と語っており、その言葉通り、この一杯には彼女と地域の人々が直面する困難を乗り越えながらも前進し続ける姿勢が映し出されています。
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